『神話』神様と人様のいつかの恋物語

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日本という国から“闇”が消えて久しい。
街灯の明かりが夜道を照らし、24時間営業の灯が暗闇に浮かぶ。
だからこそ、人は心の中の“闇”を持て余すようになったのではないか――

遥か彼方のいつか、人は“闇”を畏れたからこそ光としての象徴を形作った。
それが“神様”という姿になって顕在化した。
その頃、間違いなく人々の暮らしは神様と共にあった。
神様はクニを守り、人を守り、
害をなす人に対しては処罰を与える存在として語り継がれた。

とはいえ、神様という存在の中にも異端者はいる。
それが“死神”という神様である。
死を司る神様は人から忌み嫌われ、神々からも疎まれ、蔑まれる。

神様、死神に人様を加えた時、どのような物語が紡がれるのか、
彼らが一堂に会する場所を創り、彼らが語るままに筆を滑らせた。
果たして、彼らが語ったのは、今まで誰も聞いたことがない物語であった。

光ある場所には闇が隠れている、逆もまた真なり。
歴史の上っ面に浮かんでいる物語の裏側には、
誰も知ることがない、別の物語が隠されているのかもしれない。
その物語を掘り返しながら書き進める作業を行った。
すると、いつの間にか彼らが語る物語は、愛と恋の物語へと姿を変えた。

誰かを愛した瞬間、誰もが心に光と闇を抱えるのだろう。
その狭間で悶え、苦しみ、いつか解き放たれることを願うのだろう。

劇団まほろば社中がお届けする愛に彩られたファンタジー、それは――
日本という国に古くから伝えられてきた真実の物語なのである。

劇団まほろば社中
主宰 ゆざわしん

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